北海道北見市を代表する特産品のひとつが、爽やかな香りのハッカです。かつて北見地方では、世界市場の70%以上を占めるほどの天然ハッカが生産されていました。
しかし、輸入ハッカや合成ハッカの台頭により産業は縮小し、1983年には北見ハッカ工場が閉鎖。地域を支えた産業は、大きな転換点を迎えます。
その逆境のなかで「ハッカの灯を消してはいけない」という思いから生まれたのが、株式会社北見ハッカ通商です。現在は定番の「北のかおり ハッカ油」をはじめ、食品、コスメ、雑貨、ギフトなど多彩な製品を展開。本社直営ショップ「きたミントファクトリー 薄荷堂(HAKKA’DO)本店」では、買い物だけでなく、北見ハッカの流通・経済に関する資料や製造工程の一部にも触れられると北見市観光協会が紹介しています。
この記事では、2026年9月24日時点の公式情報をもとに、北見ハッカ通商の企業背景、主力商品、直営ショップの利用情報、北見ハッカが地域に残してきた物語を紹介します。
筆者は今回、現地取材や商品試用を行っていないため、使用感や接客を実体験として断定していません。
30秒で分かる企業・直営ショップ情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 株式会社北見ハッカ通商 |
| 直営店 | きたミントファクトリー 薄荷堂(HAKKA’DO)本店/本社直営ショップ |
| 主な商品・サービス | ハッカ油、ハッカ菓子、コスメ、雑貨、ギフト、ミントジェラート、カーリング関連商品など |
| 代表商品と価格 | ハッカ油スプレー11.5ml・税込1,188円、ハッカ油ボトル20ml・税込1,188円。2026年9月24日公式掲載価格 |
| 住所 | 北海道北見市卸町1丁目7-3 |
| 営業時間 | 10:00~17:00 |
| 定休日 | 土曜日・日曜日・祝日等 |
| 予約 | 通常の買い物は予約案内なし。団体・見学対応は要確認 |
| 駐車場 | あり。北見市観光協会では大型バスも駐車可能と掲載 |
| 店頭の支払い方法 | 要確認 |
| オンライン購入 | 可能。公式オンラインショップはクレジットカード、Amazon Pay、代金引換に対応 |
| 見学 | 資料展示と製造工程の一部を見学できるとの観光協会掲載あり。内容・予約要否は要確認 |
| テイクアウト | 物販商品の持ち帰り可能。ジェラート等の当日提供内容は要確認 |
| アクセス | JR北見駅から車で約12分との観光協会掲載あり |
| 情報確認日 | 2026年9月24日 |
北見ハッカ通商を訪れる価値
買い物と一緒に、北見の産業史へ触れられる
北見ハッカ通商の本社直営ショップは、単なる土産物店ではありません。北見市観光協会は、北見ハッカの流通や経済に関する資料が展示され、製造工程の一部をオープンファクトリー形式で見学できる施設として紹介しています。
北見のハッカがなぜ世界へ広がり、なぜ衰退し、それでも現在まで受け継がれているのか。商品を買うだけでは見えにくい背景を知ることで、小さなハッカ油の瓶が、地域の農業、加工技術、流通、働く人々の思いを宿した存在に見えてきます。
見学できる範囲、所要時間、案内の有無、団体予約の条件は公式ページ上で詳細を確認できなかったため、見学目的の場合は事前問い合わせが安心です。
北見らしいお土産を幅広い価格帯から選べる
公式オンラインショップでは、ハッカ油だけでなく、キャンディー、タブレット、ビスケット、アイス、お茶、石けん、バス用品、ルームフレグランス、衣類用消臭スプレー、ギフトセットなど幅広い商品を扱っています。
定番のハッカ油スプレーは税込1,188円、ペパーミントキャンディーやハッカ飴は税込442円、メンタブは税込270円と掲載されています。気軽な自分用から、家族・仕事先へのお土産、贈答用まで、目的と予算に応じて選びやすい点が魅力です。
北見の“現在”とつながる商品にも出会える
北見ハッカ通商は、地域のカーリングチーム「ロコ・ソラーレ」と「ロコ・ドラーゴ」を応援し、ショールームやオンラインショップで公式グッズも取り扱っています。2026-27シーズンからは、同社社員の松澤弥子選手がロコ・ソラーレへ正式加入したことも公式サイトで発表されています。
ハッカという歴史的な地域資源と、カーリングという現在の北見を象徴する文化が、ひとつの企業を通じて結びついている点も興味深いところです。
おすすめ商品・サービス
北のかおり ハッカ油スプレー
公式サイト掲載のハッカ油スプレーは11.5ml、税込1,188円。食品添加物として案内され、ハンカチやおしぼりへの着香、ティー・リキュール・菓子などの香料、室内やトイレの芳香、入浴時など、幅広い利用例が紹介されています。
香りが強いため、用途に応じて少量から試し、商品表示と公式の使用方法を守ることが大切です。目や粘膜、肌への使用、乳幼児やペットがいる環境など、個別の安全性については自己判断せず、公式注意事項や専門家の案内を確認してください。

https://hakka.be/
ハッカ油を使用するときの注意点
ハッカ油は少量でも強く香ります。用途、使用量、使用できない場所を商品ラベルで確認し、原液を目や粘膜へ付着させないよう注意してください。体調や使用環境に不安がある場合は、販売元や専門家へ確認してから使用しましょう。
ハッカ油ボトルと詰め替え商品
スポイト付き20mlボトルは税込1,188円、11.5mlのリフィルは税込734円、リフィル2本入りは税込1,350円と掲載されています。使う頻度や用途に合わせて、スプレー、滴下式ボトル、詰め替えを選べるのが特徴です。
価格や容量は2026年9月24日の公式掲載情報です。販売場所による価格差、在庫、パッケージ変更の可能性があるため、購入時にご確認ください。
ハッカ飴・ペパーミントキャンディー・メンタブ

https://hakka.be/
食品系は、職場や旅行中に配りやすく、北見土産として選びやすい商品です。公式オンラインショップではハッカ飴とペパーミントキャンディーが各税込442円、メンタブが税込270円と掲載されています。
ハッカの刺激や甘さの感じ方には個人差があります。原材料、アレルギー表示、内容量、賞味期限は商品パッケージで確認してください。
ミントジェラート

https://hakka.be/
公式サイトでは「地域素材にこだわって作ったミントジェラート」と紹介されています。第三者の店舗口コミにもジェラートに関する投稿が見られますが、フレーバー、販売日、価格、持ち帰り条件は変動する可能性があります。ジェラートを目的に訪れる場合は、当日の販売状況を店舗へ確認してください。
資料展示と製造工程の一部見学
北見市観光協会によると、本社直営ショップでは資料展示に加え、製造工程の一部を見学できます。製品そのものだけでなく、北見ハッカの経済史やものづくりに関心がある人、地域学習や企業研修の題材を探している人にも価値のある要素です。
見学料金は観光協会ページに記載がなく、予約方法や撮影可否も要確認です。工場・作業区域では、衛生や安全上の指示に必ず従ってください。
「ハッカの灯を消してはいけない」企業の背景
世界市場の70%以上を占めた北見ハッカ
北見地方でのハッカ栽培は、北見ハッカ通商の公式史によると1896年、湧別村での栽培から始まりました。その後、湧別、遠軽、北見、斜里、興部、常呂などへ広がります。
1933年には北見市にホクレンのハッカ精製工場が建設され、1938~1939年ごろには栽培面積約2万1,000ヘクタール、取卸油生産量780トンに達し、世界生産量の70%を占めたとされています。北見の名が世界の香料市場に影響を与えた「ハッカ王国」の時代です。
輸入自由化と合成ハッカによる転換
戦後に生産は復活したものの、海外産ハッカの進出、合成ハッカの普及、1971年の輸入自由化などにより、北見の天然ハッカ産業は縮小。1983年には北見ハッカ工場が閉鎖されました。
それは、ひとつの工場がなくなる以上の出来事でした。栽培農家、加工、流通、地域の雇用、北見の名を世界へ運んだ産業の記憶が失われる危機でもあったと考えられます。
1984年創業。地域資源を再生する企業へ
北見ハッカ通商は昭和59年、1984年に創業し、翌1985年に有限会社北見薄荷通商として法人化しました。公式の会社案内では、工場閉鎖という逆境の中で「ハッカの灯を消してはいけない」という思いから誕生した企業だと説明しています。
現在の営業種目は、ハッカ油製造卸とその他ハッカ製品の卸売。公式サイトでは、地域の協力によってハッカ栽培面積の拡大を進め、「地域資源の再生」と「ハッカ王国の再現」を目指す姿勢が示されています。
ここにあるのは、過去の名産品を懐かしむだけの物語ではありません。失われかけた産業を、現代の生活に合う商品へ変え、国内外へ伝え直す地域企業の挑戦です。
公開情報から分かる評判
定番商品は長く使う購入者の声が見られる
公式オンラインショップには購入者レビューが掲載され、キャンディーなどの味や継続購入に関する声が確認できます。また、第三者の口コミサイトにはハッカ油に関する多数の投稿があります。
ただし、香り、刺激、清涼感、食品の味は個人差が大きい要素です。口コミは用途を考える参考にとどめ、自分の体質や利用環境、公式の注意表示を優先してください。医薬品ではない商品について、疾病の予防・治療効果を期待させる表現も避ける必要があります。
直営ショップは説明・見学に触れた投稿も
Yahoo!マップなどの第三者ページには、資料展示や商品の説明、工場見学、ジェラートに触れた投稿が確認できます。ただし、個々の口コミは投稿者の主観であり、常時同じサービスが提供されることを保証するものではありません。現在の案内内容や混雑状況は、店舗へ直接確認してください。
アクセス・購入方法
本社直営ショップ「薄荷堂 本店」
所在地は北海道北見市卸町1丁目7-3。北見市観光協会ではJR北見駅から車で約12分と案内しています。営業時間は10:00~17:00、定休日は土曜日・日曜日・祝日等。駐車場があり、大型バスも駐車可能と掲載されています。
「等」という表記があるため、年末年始、臨時休業、イベント時の変更などが考えられます。公式サイトの新着情報やSNSを確認し、遠方から訪れる場合は電話での事前確認がおすすめです。
公式オンラインショップ
遠方からでも公式オンラインショップで購入できます。2026年9月24日時点では、クレジットカード、Amazon Pay、代金引換に対応。税込6,000円以上の購入で送料無料、6,000円未満は地域別送料と案内されています。
配送条件、返品・交換、ギフト包装、在庫状況は公式利用ガイドで確認してください。店頭とオンラインで商品構成や在庫が異なる可能性があります。
観光客・インバウンド向け情報
北見観光に組み込みたい“産業文化”の立ち寄り先
北見旅行では、焼肉、玉ねぎ、カーリングなどに注目が集まります。そこへハッカ産業の歴史を加えることで、北見が農業と加工、交易によって発展してきた町であることが、より深く見えてきます。
本社直営ショップとあわせて、北見ハッカ記念館、薄荷蒸溜館、仁頃はっか公園・ハッカ御殿などを巡れば、産業の歴史、製造、栽培、現代の商品開発を立体的に学べます。各施設の開館日や季節情報は、それぞれの公式情報をご確認ください。
Information for international visitors
Kitami Hakka Tsusho is a local company that carries on Kitami’s mint heritage through mint oil, confectionery, cosmetics, household goods and gifts. Its head-office shop, HAKKA’DO, is located at 1-7-3 Oroshimachi, Kitami, Hokkaido.
The Kitami Tourism Association lists the shop as open from 10:00 a.m. to 5:00 p.m. and closed on Saturdays, Sundays and national holidays. Hours may change. The official website provides English and Chinese social-media information, while the availability of multilingual assistance at the shop should be confirmed in advance. Ask permission before taking photos or videos in the shop or production area.
よくある質問
北見ハッカ通商では何を買えますか?
ハッカ油、キャンディーやタブレットなどの食品、コスメ、入浴用品、ルームフレグランス、ギフト、カーリング関連商品などが公式サイトに掲載されています。店頭在庫は要確認です。
ハッカ油スプレーはいくらですか?
11.5mlのハッカ油スプレーは、2026年9月24日時点の公式掲載で税込1,188円です。価格改定や販売店による違いがあるため、購入時にご確認ください。
営業時間と休業日は?
本社直営ショップは10:00~17:00、土曜日・日曜日・祝日等が定休日と掲載されています。臨時変更は公式サイトや店舗へご確認ください。
駐車場はありますか?
北見市観光協会は駐車場あり、大型バスも駐車可能と案内しています。普通車の台数や団体バスの事前連絡については要確認です。
工場見学はできますか?
北見市観光協会では、資料展示と製造工程の一部をオープンファクトリー形式で見学できると紹介しています。見学可能日、予約、料金、人数、撮影可否は事前に店舗へお問い合わせください。
オンラインで購入できますか?
公式オンラインショップがあります。クレジットカード、Amazon Pay、代金引換に対応し、税込6,000円以上で送料無料と案内されています。最新条件は公式サイトをご確認ください。
ハッカ油はどのように使えますか?
公式サイトでは、食品の香料、ハンカチやおしぼりへの着香、室内の芳香、入浴時などの使用例を紹介しています。必ず商品表示を読み、少量から適切に使用してください。
まとめ|一本のハッカ油に、北見の挑戦が詰まっている
北見ハッカ通商は、ハッカ製品を販売するだけの会社ではありません。世界市場の70%以上を担った繁栄、輸入自由化と合成ハッカによる衰退、工場閉鎖、そして「ハッカの灯を消してはいけない」という思いから始まった再生。その歴史を、現代の商品と体験へつなぐ地域企業です。
ハッカ油の爽やかな香りの向こうには、畑を守る人、製品をつくる人、北見の名前を国内外へ届ける人がいます。直営ショップを訪れるときは、商品だけでなく、展示や製造工程、企業の歩みにも目を向けてみてください。
どさんこプロダクションが伝えたいのは、「食べるだけじゃない、その地域のストーリー」。これからも「映像と文章で、地域のストーリーを未来へ。」という理念のもと、オホーツクで挑戦を続ける企業と人の物語を記録していきます。
この記事を書いた人
田中 智也|どさんこプロダクション
北海道・オホーツクを中心に、地域のお店、企業、人の魅力をWeb記事・写真・映像で発信しています。地域企業向けのホームページ制作、動画制作、SNS運用、AI導入支援にも取り組んでいます。
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